子なしで生きると決めたのに、妊娠出産報告でざわつく理由と対処法
「子なしで生きていこう」と自分で決めたはずなのに、芸能人や知人の妊娠・出産報告を耳にすると、なぜか胸がざわつく……。
そんな経験はありませんか?
「他人は他人」と頭では分かっていても、心の奥からモヤモヤやイライラが湧き上がってくる。かつて「子どもはいらない」と言っていた人があっという間に結婚・出産しているのを見て、「裏切られたような気持ち」になることさえあります。
こうした感情はあなただけではありません。
なぜなら私自身も経験したことがあるからです。
私がどのようにしてこの感情と向き合い、消化させていったのかをお話ししていきます。
この感情の正体は?
心がもやもやしたり胸がざわっとするのは、単なる嫉妬や比較心とは限りません。実は「自分の中にある不安や願望を、相手に映し出してしまっている」ことが多いのです。
心理学では、これを「投影」 呼びます。
たとえば、
- 幼少期に欲しかったものを持っている他人を見ると、自分の過去の欠乏感が再び疼く
- 他人の選択(妊娠・結婚・家族像)が、自分の価値観や選択を脅かすように感じる
この「他人の選択が、自分の価値観や選択を脅かすように感じる」という現象は、投影の中でも「未消化の感情や不安の投影」にあたります。
つまり「相手がモヤモヤを作った」のではなく、「自分の内側にあったモヤモヤの種が、相手の行動で芽を出した」イメージです。
投影が起きているときの心の流れ
- 価値観:「子供を持たないのは私にとって正しい選択だ」
- SNSで知人が妊娠報告(幸せそうな様子)
- 心の奥の声(普段は意識していない):「もし私も子供が欲しくなったら?」「あの人のほうが幸せそう…?」→ これが“不安”や“欠乏感”
- その不安を直視できず、「あんなに子どもいらないって言ってたのに!」と相手に怒りを向ける→ 感情の原因が“自分の内側”から“相手のせい”に変わる
ここでいう「自分の内側」というのは、相手の行動そのものではなく、自分の心の中にもともと存在していた価値観・願望・恐れ・傷つき体験のことです。
価値観や信念
「こうあるべき」という理想やルール
⇒「親になるならこうあるべき」という理想像など
未充足の願望
自分が本当は欲しいけど手にしていないもの
⇒安心して子どもを持てる環境、経済的な余裕、無条件に愛される経験など
恐れや不安
失敗や孤立、否定されることへの恐怖
⇒「私の選択は間違っているのでは?」「周りに置いていかれるのでは?」など
過去の傷・未解決の感情
幼少期や過去の人間関係で受けた痛み
⇒他人の“無条件に愛されているように見える姿”を見て、過去に自分がもらえなかった愛情を思い出している
他人の行動で感情が強く揺れるとき、その行動が“直接の原因”ではなく、自分の内側にあったこれらの要素が刺激されているだけのことが多いのです。
対処法:自分の内側と向き合う
感情は抑え込もうとしても消えません。
大事なのは「私は今こう感じているんだな」と受け止めることです。
- 嫉妬も羨望も、あなたが何を大切にしているかを教えてくれるサイン
- 「こんな気持ちになる私はダメだ」と否定すると、かえって強まってしまう
むしろ、モヤモヤが出てきたときこそ「成長のチャンスかも」と思い、自分の内側と向き合う時間に変えていくのです。
具体的な対処法として、自分の内側と向き合う方法をステップごとに、そして私の投影を例にして紹介します。
ステップ① 怒りの場面を思い出す
最近イラッとしたこと、モヤモヤしたことを書き出す
(例:SNSやニュースで誰かが妊娠報告をしていたとき)
ステップ② 怒りの言葉をそのまま書く
頭に浮かんだ言葉を、遠慮なくそのまま紙に書き出す
(例:「なぜ子供が欲しいと思うんだろう?」「あんなに家族の愚痴を言っていたのに?」「こんなにも私は悩んでいるのに…」)
ステップ③ 「そのとき私は何を失った(奪われた)と感じたか?」と問う
怒りの奥にある「欠けた感覚」を探す
(例:自分の価値観を共感してくれる存在が減った)
ステップ④ 「本当はどうしてほしかったの?」と自分に聞く
子どもの自分に問いかけるイメージで考えてみる
(例:「一人じゃないって安心したかった」「自分と同じ気持ちをわかってくれる仲間がいてほしかった」)
ステップ⑤ その声を言葉にして書き留める
「私は本当は〇〇してほしかった」と具体的に表現する
(例:「私は本当は、自分の価値観を安心して語れる安全な場所がほしかった」)
ステップ⑥ 大人の自分がその声を受け止める
紙を読んで「そうだね、そう思うのは自然だよ」と自分に語りかける(癒しのスタート)
ステップ⑦ リペア(補い直し)
幼い自分が「ほしかったけどもらえなかったもの」を大人の自分が「今できる形」で少しずつ与えていく。(癒しを持続させる)
(例:今の自分が安心して話せる場を探す/同じ価値観の人の本を読む。)
そうやって私が辿り着いた先が、このブログでした。
こんなに悩んだりモヤモヤしたりするのなら、他にも同じように悩んでいる人がいるんじゃないかと気づいたのです。
子供を持つか持たないかといったデリケートな話題は、現実ではなかなか話す機会もないし、悩んでいても相談できるような場所もない。
それならば、自分でそういう場所を作ればいいんじゃないかと思い、自分の考えや思いをブログに綴ることにしたのです。
私は私のままでいい
感情は複雑に絡み合っていて、一度で解決できるものではありません。
でも、他人の妊娠や出産報告に揺さぶられるのは自然なこと。その感情の正体を知り、自分の内側と向き合うことで、少しずつ心は楽になっていきます。
大切なのは「私は私のままでいい」と安心できること。
そう気づけたとき、他人の人生に振り回されず、もっと自分らしく生きられるようになるのです。


