最近の婚活事情では、男性は女性に収入を求め、女性は男性に家事を求めるようです。

共働き世帯が当たり前の時代でもあるので、夫婦で協力して進めたほうが効率も良いし、負担も減るし、なにより平等であると感じますよね。

でも、いざ実際に家事を分担してみると…

  • 「私ばかり損してる気がする」
  • 「どうして気づいてくれないの?」
  • 「言わなきゃやってくれないなんて…」

平等になったはずなのに、不満やモヤモヤが生まれてしまうことは少なくないようです。

私が思うに、家事分担がうまくいかない原因は、「平等」の定義がとても曖昧だからではないかということ。

「平等」は本当に平等?

多くの家庭では、「お風呂掃除は夫、料理は私」「ゴミ出しは夫、洗濯は私」といったように、大まかな役割分担をしていることが多いようです。

でも、家事はもっと細かい作業の積み重ねでできています。

たとえば、「ゴミ出しをする」と言っても、その前に各部屋からゴミを集めて一つにまとめたり、ゴミ袋を交換したりする作業が必要ですよね。

こうした“名もなき家事”(見えにくく、役割分担では見落とされやすい作業)は、「分担したはずなのに、なんだか自分ばかりやってる気がする」という不満につながりがちです。

さらに「自分の担当だから疲れていても文句は言えず…」とモヤモヤした感情は募るばかり。

また、「料理担当」といっても、実際には多くの工程があります。

  1. メニューを考える
  2. 食材を買いに行く
  3. 調理する
  4. 片づける
  5. 食材の在庫を把握する

…など、これらがすべて明確に分けられている家庭は少数派ではないでしょうか。

ルールがプレッシャーと不満を生むことも…

家事を分担するということは、つまり“家庭内にルールをつくる”ということでもあります。

ルールができると、それが“やって当たり前”になります。

すると、うっかり忘れてしまったときや、体調が悪くてできなかったときに、「なんでちゃんとやらないの?」という責める気持ちが生まれやすくなってしまうのです。

また、自分自身に対しても、「私は〇〇担当なのに、今日できなかった…ダメな私だ」と落ち込む原因になることも。

ルールを決めたことで、かえってお互いにプレッシャーをかけ合うような雰囲気になってしまう。そうなってしまっては、本末転倒ではないでしょうか?

家事は“共有”する意識でうまくいく

「分担」という考え方ではなく、「共有」という感覚で家事に向き合ってみると、少し楽になるかもしれません。

お互いを監視するように「できているか・できていないか」で判断するのではなく、「これやったよ・これやってくれたんだね」と共有するのです。

たとえば、

  • 「今日はこれやったよ」
  • 「あなたがやってくれて助かったよ」
  • 「すごい綺麗にしてくれたんだね!」
  • 「いつもありがとう、気づいてくれて嬉しい」

そんな言葉があるだけで、お互いのモチベーションは大きく変わります。

人によっては、「なんで大人に対して“褒めて育てる”なんてしなきゃいけないの?」と疑問に思うかもしれません。

けれど、褒め育てる=教育することではありません。

これはただの礼儀であり、思いやりの表現です。

「すごい!」と褒め合い、「ありがとう」と感謝し、互いにリスペクトし認め合うことは、夫婦だけでなく人間関係を良好に築くために必要なスキルなのです。

「親しき仲にも礼儀あり」とは、まさにこのこと。

お互いを尊重する姿勢が、家族という関係を温かく保ってくれます。

感謝し合える関係を優先しよう

家事の分担そのものが悪いわけではありません。

けれど、「ありがとう」の気持ちが失われてしまうなら、一度見直してもよいのではないでしょうか。

「担当してる家事がちゃんとできているか?」をお互いに監視し合い指摘する。できていないことばかりに目を向けて、できていることは当たり前だからと感謝をしない。そんな生活をしたいわけじゃないはず。

大切なのは、どちらが何をするか以上に、お互いの存在を大切に思い、感謝し合える関係でいることだと思うのです。

私自身、当たり前を当たり前と思わないことを肝に銘じて生活しています。

なので、我が家では1日何回「ありがとう」を言ってるかわからないぐらい感謝の言葉を交わしています。好きな人と一緒に生活していけることって当たり前じゃない。なんでもないふとしたときに幸せを感じたら「一緒にいてくれてありがとう」と伝えるようにしています。

それでも分担したいとき

家事の正解は、家庭の数だけあるものだと思います。分担でも共有でも、お互いにとって心地よい形を見つけていけたら、それがいちばん。

家事をある程度しっかり分担したいと考える場合は、「分担が不満につながるのは、“平等じゃない”と感じたとき」だという前提を意識しておくこと

あらかじめ家事をできるだけリスト化して、「何をどれくらいやるか」「負担が釣り合っているか」を話し合っておく。

できなかった場合の対応やサポートについても、事前に確認しておけると、お互いに安心と納得を得ることができると思います。

ぜひ夫婦で話し合ってみてくださいね。